虎に翼 18週 ネタバレと見どころ 航一の過去

虎に翼 18週 あらすじと見どころ

第18週「七人の子は生すとも女に心許すな？」では、放火事件の真相解明と航一の過去の告白が中心となります。寅子（伊藤沙莉）と優未（竹澤咲子）の姿を見て突然泣き出した杉田（高橋克実）の背景や、朝鮮人経営者・金顕洙（許秀哲）の無実を証明する過程が描かれます。さらに、航一（岡田将生）が自身の壮絶な過去を語り始め、寅子との関係性に変化が生じる様子が注目されます。

虎に翼 18週 放火事件の真相と誤訳の発見

放火事件の核心は、金顕洙から弟への朝鮮語の手紙にありました。検察側の翻訳では「私が中を完全に燃やしてしまったせいで、心配をかけただろう」という文面が証拠として提出されましたが、寅子はこの翻訳に違和感を覚えます。

寅子は朝鮮語に詳しいヒャンスク（ハ・ヨンス）に相談し、実際には「気をもませる」「心を苦しめる」という意味であることが判明します。この誤訳の発見が、金顕洙の無罪を証明する重要な鍵となりました。

虎に翼 18週 航一の壮絶な過去と総力戦研究所

航一の過去の告白は、ドラマの大きな転換点となりました。彼は戦時中、内閣総理大臣直轄の「総力戦研究所」に所属していたことを明かします。この研究所では、日米戦争を想定した机上演習が行われ、日本の敗北が明確であったにもかかわらず、戦争を止められなかったという事実が語られます。

航一は「その罪を誰からも裁かれることなく生きている」と吐露し、自分自身を信じられないながらも、法律は信じられるという思いを語ります。この告白は、航一のこれまでの言動の真意を理解する重要な場面となりました。

虎に翼 18週 寅子と航一の関係性の変化

航一の告白を聞いた寅子は、「少し分けてくれませんか、航一さんが抱えているものを、私に」「馬鹿の一つ覚えですが、寄り添って、一緒にもがきたい」と語りかけます。この言葉は、二人の関係性に大きな変化をもたらす重要な瞬間となりました。

寅子は航一の背中をそっと撫でる場面があり、これまで距離を置いていた二人の心の距離が縮まったことを象徴的に表現しています。この展開は、今後の二人の関係性の変化を予感させるものとなりました。

虎に翼 18週 杉田の過去と戦争の影響

杉田が突然泣き出した理由も明らかになります。彼は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を失っていたのです。この設定は、戦争が個人に与えた深い傷を描き出すとともに、航一の過去との関連性を示唆しています。

杉田の過去は、戦争の悲惨さを再認識させるとともに、登場人物たちがそれぞれの形で戦争の影響を受けていることを浮き彫りにしています。

虎に翼 18週 朝鮮人差別問題と小野の恋愛

放火事件の背景には、当時の朝鮮人差別問題が色濃く反映されています。三条支部の事務員・小野（堺小春）にはかつて朝鮮人の恋人がいたという設定も、この問題を多角的に描くための重要な要素となっています。

小野の過去の恋愛エピソードは、当時の日本社会における民族間の壁を示すとともに、寅子たちが取り組む法律問題が単なる事件解決だけでなく、社会の根深い問題にも切り込んでいることを表現しています。

この展開は、ドラマが単なる法廷ものにとどまらず、戦後日本社会の複雑な問題にも迫ろうとしている意図を感じさせます。

以上が「虎に翼」第18週のネタバレと見どころです。航一の過去の告白を軸に、戦争の影響や社会問題、そして寅子との関係性の変化など、多くの重要な展開が描かれました。今後のストーリーの展開に、より一層注目が集まりそうです。