1951年(昭和26年)、寅子(伊藤沙莉)がアメリカの家庭裁判所視察から帰国します。多岐川(滝藤賢一)と共に、少年部と家事部などを巡った寅子は、アメリカでの経験から多くの刺激を受けて意欲に満ちています。
帰国後、寅子は雑誌の取材を受けることになります。この取材で、寅子が家事をほとんどしていない実態が明らかになります。仕事に没頭するあまり、家庭のことは義姉の花江(森田望智)に任せきりになっていたのです。
寅子は多岐川や山本長官(矢島健一)と共にラジオ番組に出演し、女性の社会進出について自身の考えを堂々と述べます。このラジオ出演の影響もあり、多岐川は「家庭裁判所の父」、寅子は「家庭裁判所の母」と呼ばれるようになりました。
寅子の仕事は順風満帆に見えましたが、後輩たちの間では「寅子みたいになりたくない」という声も聞かれるようになります。寅子自身も、自分の有頂天な様子を振り返り、反省の念を抱くようになります。
寅子は福田慶太(中村無何有)・瞳(美山加恋)夫妻の離婚調停を担当することになります。妻の不貞行為が原因で夫が離婚を申し立てたケースです。瞳は寅子が担当することで自分に有利な判断が下されると期待していましたが、寅子は無条件に女性の味方になるのではなく、法の下での平等な判断を下そうとします。
この事件を通じて、寅子は改めて自身の立場と責任の重さを実感します。同時に、仕事と家庭のバランスについても深く考えさせられることになります。
寅子に新潟への異動が決まります。この知らせを受けて、寅子は花江に相談します。花江は、寅子の娘・優未が本音を話せていないことを指摘します。寅子は初めて、家族との間に溝ができていることを自覚します。
直明(三山凌輝)は、新潟には寅子だけが行くべきだと主張します。さらに道男(和田庵)からも非難されてしまいます。寅子は、家族と正面から向き合うことを決意します。
花江は、猪爪家全員で新潟へ行くという大胆な提案をします。しかし、それでは家の手伝いをしないままになると反対の声も上がります。寅子はこの状況でどのような決断を下すのか、大きな岐路に立たされます。
多岐川と汐見(平埜生成)らは、新潟へ旅立つ寅子のために送別会を開きます。この送別会では、寅子のこれまでの功績を称えるとともに、新たな挑戦への期待が語られます。
このリンクでは、「虎に翼」の最新情報や出演者インタビューなどが閲覧できます。
以上が「虎に翼」第15週のあらすじとなります。寅子の仕事と家庭の葛藤、新潟への異動という大きな転機など、重要な展開が待っています。寅子がどのような決断を下し、家族との関係をどう築いていくのか、今後の展開が非常に気になるところです。
また、この週のエピソードでは、寅子が「家庭裁判所の母」と呼ばれるようになる過程や、離婚調停を通じて法律家としての成長を見せる場面など、寅子の人間性や職業人としての側面がより深く描かれています。
さらに、アメリカでの視察経験が寅子にどのような影響を与えたのか、日本の家庭裁判所制度にどのような変化をもたらすのかといった点も、今後の展開で明らかになっていくでしょう。
「虎に翼」は単なる法廷ドラマではなく、時代の変化や女性の社会進出、家族のあり方など、多くのテーマを含んだ作品となっています。第15週の展開を通じて、これらのテーマがより深く掘り下げられていくことが期待されます。
このYouTube動画では、第15週の重要なシーンがダイジェストで紹介されています。
最後に、「虎に翼」の第15週は、寅子の人生における重要な転換点を描いています。仕事と家庭のバランス、法律家としての責任、そして自身の成長と向き合う寅子の姿は、多くの視聴者の共感を呼ぶことでしょう。新潟への異動が寅子にどのような変化をもたらすのか、今後の展開にますます注目が集まります。