虎に翼 茨田りつ子が登場 朝ドラ異例コラボ

「虎に翼」に「ブギウギ」の茨田りつ子が登場し話題に。朝ドラ史上初の作品を超えたキャラクター再登場の舞台裏とは?異例のコラボが実現した経緯や視聴者の反応はどうだったのでしょうか?

虎に翼 茨田りつ子の登場

虎に翼 茨田りつ子の登場ポイント
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異例のコラボ

朝ドラ史上初、作品を超えたキャラクター再登場

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愛のコンサート

家庭裁判所広報のための特別イベントに出演

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ポスターモデル

家庭裁判所のポスターモデルも快く引き受ける

 

「虎に翼」と「ブギウギ」は、同じ1914年(大正3年)生まれの実在の人物をモデルにした作品です。「虎に翼」は日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏がモデルで、「ブギウギ」は昭和を代表する歌手・笠置シヅ子がモデルとなっています。

 

この2つの作品が同じ時代を描いていることから、制作サイドは両作品のつながりを意識した演出を行ってきました。その集大成として、「ブギウギ」の人気キャラクター・茨田りつ子を「虎に翼」に登場させるという、朝ドラ史上初の試みが実現しました。

虎に翼 茨田りつ子の登場シーン

茨田りつ子は、「虎に翼」の第64回と第65回(2024年6月27日、28日放送)に登場しました。多岐川幸四郎(滝藤賢一)が企画した「愛のコンサート」に人気歌手として出演することになったのです。

 

りつ子は「雨のブルース」を披露し、会場を沸かせました。さらに、家庭裁判所のポスターモデルも快く引き受けるなど、物語に大きな影響を与えています。

虎に翼 茨田りつ子役 菊地凛子のコメント

茨田りつ子を演じた菊地凛子さんは、自身の出演について以下のようなコメントを発表しています。

 

「みなさん、お忘れではないでしょうか? 茨田りつ子でございます。ひさしぶりに"朝ドラ"の舞台に戻ってまいりました。『ブギウギ』から『虎に翼』、別の作品ですが、同じ時代、しかも同じ役を再び演じられるのは本当にうれしく、役者冥利に尽きます。」

 

菊地さんは、この役が連続テレビ小説への3回目の出演となりました。以前の出演作は「ちゅらさん」と「ブギウギ」です。

虎に翼 茨田りつ子登場の舞台裏

この異例のコラボが実現した背景には、制作サイドの緻密な計画がありました。「虎に翼」の制作統括・尾崎裕和チーフ・プロデューサーは、菊地凛子さんの出演が決まるまでの経緯を次のように語っています。

 

「段階を踏んで、菊地さんにOKを頂いてから、吉田さん(脚本家の吉田恵里香氏)に書いていただきました。なので、いきなり台本に"茨田りつ子"と書いてあったわけではありません。」

 

さらに、「ブギウギ」の脚本を担当した足立紳氏も「脚本協力」として「虎に翼」に参加し、りつ子のセリフや性格の一貫性を保つことに貢献しました。

 

茨田りつ子役の菊地凛子さんのコメント全文が掲載されています。

虎に翼 茨田りつ子登場の視聴者反応

茨田りつ子の登場は、視聴者からも大きな反響を呼びました。SNSでは以下のような声が多く見られました。

  • 「まさか『ブギウギ』のりつ子が出てくるとは。」
  • 「菊地凛子さんの茨田りつ子、相変わらず素敵でした」
  • 「朝ドラ同士のコラボ、新鮮で面白かった」
  • 「りつ子の『下品ね』というセリフに懐かしさを感じた」

 

多くの視聴者が、この異例のコラボを楽しんだようです。

虎に翼 茨田りつ子と史実との関連

「虎に翼」の物語は、実在の人物をモデルにしていますが、茨田りつ子の登場シーンにも史実との関連が見られます。

 

実際、「虎に翼」の多岐川幸四郎のモデルとなった宇田川潤四郎は、家庭裁判所の広報活動に力を入れていました。「家庭裁判所創設記念週間」を企画し、女優の水谷八重子(初代)をポスターに起用したという記録が残っています。

 

この史実を基に、「虎に翼」では茨田りつ子がポスターモデルを務めるというエピソードが描かれたのです。

 

「虎に翼」の制作背景や史実との関連について詳しく解説されています。

 

以上のように、「虎に翼」における茨田りつ子の登場は、単なるゲスト出演以上の意味を持っていました。朝ドラ史上初の作品を超えたキャラクター再登場という試みは、視聴者に新鮮な驚きと楽しみを提供すると同時に、両作品の世界観をより豊かにする効果をもたらしました。

 

また、この異例のコラボは、NHKの朝ドラ制作陣の創意工夫と挑戦精神を示すものでもあります。今後も、このような斬新な試みが朝ドラの魅力をさらに高めていくことが期待されます。