「虎に翼」の放送が2024年9月27日に終了し、その後を受けて「おむすび」が2024年9月30日から放送開始となります。「おむすび」は、橋本環奈さんが主演を務める朝ドラ第111作目となります。
2024年9月4日、NHK大阪放送局で「虎に翼」から「おむすび」へのバトンタッチセレモニーが行われました。「虎に翼」の主演・伊藤沙莉さんと「おむすび」の主演・橋本環奈さんが顔を合わせ、プレゼント交換を行いました。
伊藤さんは、栄養士を目指すヒロインを演じる橋本さんに、フライパンやナイフ・フォークなどのセットをプレゼント。一方、橋本さんは自身のふるさとで、ドラマの舞台の1つにもなっている福岡県の野菜や果物を贈りました。
セレモニーでは、伊藤さんから橋本さんへバトンが渡され、エールが送られました。伊藤さんは「長い撮影期間の中で自分でも気づかない疲れがたまることもあると思うので、自分を大切に楽しく撮影してほしい」とアドバイスしました。
「おむすび」は、福岡、神戸、大阪を舞台に、どんな困難も明るく乗り越える「ギャル」が栄養士となり、成長していく姿を描いた物語です。橋本環奈さんは「いよいよ始まるという感覚になりました。演じるのは元気な明るい子の役ですが、震災のことなども描くので丁寧に演じたいです」と抱負を語っています。
ドラマでは、主人公が栄養士として成長していく過程で、食を通じて人々の心を癒し、繋げていく様子が描かれると予想されます。また、震災という重いテーマも取り入れられるようで、明るさの中にも深みのある作品になりそうです。
「虎に翼」と「おむすび」は、ともに女性の成長と活躍を描く物語ですが、その舞台や時代設定は大きく異なります。
「虎に翼」:
「おむすび」:
両作品とも、それぞれの時代や環境の中で、困難に立ち向かい成長していく女性の姿を描いているという点で共通しています。
「虎に翼」は、法曹界という専門性の高い世界を舞台にしながらも、多くの視聴者の心を掴みました。特に、主演の伊藤沙莉さんの演技力や、重厚なストーリー展開が高く評価されました。
「虎に翼」の視聴率は16〜18%程度でしたが、SNSなどでの反響は非常に大きく、「歴史に残る朝ドラ」と評する声も多く聞かれました。
このような「虎に翼」の成功を受けて、後番組の「おむすび」にも大きな期待が寄せられています。橋本環奈さんの演技力や、食をテーマにした親しみやすいストーリー展開に注目が集まっています。
「おむすび」の制作にあたっては、前作「虎に翼」の成功を意識しつつも、全く異なるアプローチを取っているようです。
特筆すべきは、「おむすび」の制作チームが、実際の栄養士や料理人にも取材を重ねているという点です。主人公が栄養士として成長していく過程を、リアリティを持って描くための努力が行われています。
また、橋本環奈さんも役作りのために、実際に料理教室に通ったり、栄養学の基礎を学んだりしているそうです。このような準備の様子は、NHKの公式サイトで随時公開されています。
さらに、「おむすび」では、3Dスキャン技術を使った新しい撮影手法も導入されるそうです。これにより、料理のシーンをより美しく、リアルに表現することができるとのことです。
このような新しい試みは、「虎に翼」とは異なる魅力を「おむすび」にもたらすことが期待されています。
「おむすび」の主題歌は、人気アーティストのあいみょんが書き下ろした「おむすびころりん」に決定しました。この曲は、ドラマのテーマである「食を通じた人々の繋がり」を表現した温かみのある楽曲となっています。
あいみょんは、主題歌制作にあたって実際に脚本を読み込み、主人公の心情や作品の世界観を深く理解した上で作詞・作曲を行ったそうです。
また、劇中音楽も注目に値します。作曲を担当するのは、「虎に翼」でも音楽を手がけた森優太さんです。森さんは、「虎に翼」では法廷ドラマらしい緊張感のある音楽を提供しましたが、「おむすび」では食や人々の繋がりを表現する、より柔らかな音楽性を追求しているとのことです。
このように、音楽面でも「虎に翼」から「おむすび」への変化が感じられ、新しい朝ドラの世界観を作り上げることに貢献しています。
以上のように、「虎に翼」の後番組「おむすび」は、前作の成功を踏まえつつも、全く新しい魅力を持った作品として期待されています。法曹界から食の世界へ、時代設定も大きく変わりますが、どちらも女性の成長と活躍を描く点では共通しています。
「おむすび」が「虎に翼」に負けない、あるいはそれを超える作品となるかどうか、視聴者の期待は高まっています。9月30日の放送開始が待ち遠しいですね。