NHK連続テレビ小説「虎に翼」の舞台として注目を集める登戸。多摩区役所では、ドラマの魅力を伝えるパネル展が開催されています。このパネル展では、番組の紹介はもちろん、主演の伊藤沙莉さんとの記念撮影ができるフォトスポットも用意されています。
ドラマファンにとって見逃せないのが、番組オリジナルステッカーの配布です。これは数量限定で、パネル展を訪れた方だけが手に入れられる貴重なアイテムとなっています。
パネル展の開催期間は2024年7月13日から21日まで。多摩区総合庁舎1Fアトリウムで、朝8時から夜8時まで楽しむことができます。ただし、20日は休館日となっているので注意が必要です。
「虎に翼」のファンにとって、登戸でのロケ地巡りは欠かせません。ドラマの世界観を肌で感じられる貴重な体験となるでしょう。
特に注目したいのが、猪爪家のモデルとなった建物です。実際の建物を外観から見学することで、ドラマの中で描かれた1950年代の雰囲気を感じ取ることができます。
また、寅子が通った明律大学のモデルとなった場所も見逃せません。ドラマ内では御茶ノ水に設定されていますが、実際のロケは登戸周辺で行われたシーンもあります。
ロケ地巡りの際は、地元の方々への配慮を忘れずに。静かに見学し、私有地には立ち入らないようにしましょう。
登戸が「虎に翼」の舞台として選ばれたことで、地元の人々の間でも大きな話題となっています。多くの住民が、自分たちの街がドラマの舞台となったことを誇りに感じているようです。
地元の商店街では、ドラマにちなんだ特別メニューや商品を提供する店舗も増えています。例えば、寅子をイメージしたスイーツや、ドラマに登場する法律用語をもじった面白いネーミングの商品なども登場しています。
また、ドラマの放送を機に、登戸の歴史や文化に興味を持つ人も増えているようです。地元の歴史館や図書館では、戦後の登戸に関する資料展示や講座なども企画されています。
「虎に翼」のタイトルバックは、アーティストのシシヤマザキさんによって制作されました。このタイトルバックには、ドラマの世界観を凝縮した様々な仕掛けが隠されています。
特筆すべきは、ロトスコープという特殊な技法を用いていることです。この技法により、アニメーションと実写が融合した独特の映像美が生み出されています。
タイトルバックには、寅子の人生や内面、ドラマのテーマが巧みに織り込まれています。例えば、寅子が法律を「盾」「毛布」「水源」と表現するセリフが、視覚的に表現されているのです。
また、回転運動を多用しているのも特徴です。これは、法服を着た寅子が空を飛ぶイメージから発展したアイデアだそうです。
タイトルバック制作の裏側についてはこちらで詳しく解説されています
「虎に翼」の世界観を支える重要な要素として、美術設定があります。美術デザイナーの日髙一平さんと川名隆さんが、細部にまでこだわって作り上げています。
特に印象的なのが、戦前の裁判所のセットです。半地下にフロアがある設定で、上から明かりが差し込む様子が舞台装置のような雰囲気を醸し出しています。
戦後の轟法律事務所のセットも見逃せません。戦後すぐの経済状況を反映し、新しい家具を買えない状況下で、かき集めた家具で何とか事務所の体裁を整えているという設定です。
また、御茶ノ水の街並みはオープンセットで撮影されていますが、当時の地図を参考に細かく設定が決められています。YMCAのプールなど、モデルとなった三淵嘉子さんのエピソードも反映されているのです。
以上のように、「虎に翼」の舞台となった登戸には、ドラマの世界観を体感できる様々な要素が詰まっています。パネル展やロケ地巡り、地元の人々との交流を通じて、ドラマの魅力をより深く味わうことができるでしょう。また、タイトルバックや美術設定の裏話を知ることで、ドラマをより深く楽しむことができます。
「虎に翼」を通じて、戦後の日本社会や法曹界の変遷、そして女性の活躍の歴史に思いを馳せながら、登戸の街を歩いてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見と感動が待っているはずです。