虎に翼と明治大学の人気が急上昇

朝ドラ「虎に翼」の放送で明治大学への注目が高まっています。日本初の女性弁護士を輩出した歴史や、ドラマとの関連性など、明治大学の魅力に迫ります。あなたも明治大学の新たな一面を発見できるかもしれません。

虎に翼と明治大学の人気

虎に翼と明治大学の魅力
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日本初の女性弁護士を輩出

明治大学は1929年に女子部を設置し、法曹界に道を開きました

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朝ドラとの深い関係

「虎に翼」の主人公モデルは明治大学の卒業生、三淵嘉子さん

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歴史ある駿河台キャンパス

ドラマの舞台となった象徴的な校舎が今も残っています

虎に翼の主人公と明治大学の関係

NHKの朝の連続テレビ小説「虎に翼」は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子さんをモデルにした物語です。三淵さんは明治大学の卒業生であり、この事実がドラマを通じて広く知られるようになりました。

 

明治大学は1929年に専門部女子部法科を設置し、女性に法曹への道を開きました。当時、女性が弁護士になれる道を用意していたのは実質的に明治大学だけでした。三淵さんは1932年に女子部に入学し、その後法学部に編入して学びを深めました。

 

ドラマでは「明律大学」という名称が使われていますが、これは明治大学をモデルにしていることは明らかです。主人公の猪爪寅子が学ぶ大学の象徴的なドーム型の校舎は、明治大学駿河台キャンパスの記念館をイメージしたものだと言われています。

虎に翼の影響で高まる明治大学への注目度

「虎に翼」の放送開始以来、明治大学への注目度が急上昇しています。特に、法学部や女性の入学志願者が増加傾向にあるという報告もあります。

 

明治大学は、ドラマの放送に合わせて様々な関連イベントを開催しています。例えば、明治大学博物館では「虎に翼」に関連した企画展を2024年10月28日まで開催しています。ここでは、ドラマで使用された衣装や小道具、セットの再現などが展示されており、多くの来場者を集めています。

 

また、大学のオープンキャンパスでは、「虎に翼」にちなんだ特別講座や、法学部の魅力を紹介するイベントが行われ、高校生を中心に大きな反響を呼んでいます。

虎に翼が描く明治大学の先進的な女性教育

「虎に翼」のストーリーを通じて、明治大学が戦前から女性の高等教育、特に法学教育に力を入れていたことが広く知られるようになりました。

 

当時の学長であった横田秀雄は、女子部の開校式で「男尊女卑の旧習を打破し、女子の人格を尊重し、法律上、社会上の地位を改善し向上させる」という目的を掲げました。この先見性のある姿勢が、日本初の女性弁護士を輩出することにつながったのです。

 

明治大学の女子部は、設立当初は90人ほどの入学者がいましたが、その後減少傾向にありました。しかし、1938年に三淵さんを含む3名の女性が高等試験(現在の司法試験に相当)に合格したことで、女子部の存在意義が証明されました。

 

この歴史的な出来事は、「虎に翼」のドラマの中でも重要なターニングポイントとして描かれています。

虎に翼ゆかりの明治大学周辺スポット

「虎に翼」の影響で、明治大学周辺の歴史的なスポットにも注目が集まっています。特に、ドラマに登場する甘味処「竹もと」のモデルとなった「竹むら」(千代田区神田須田町)には多くのファンが訪れています。

 

「竹むら」は1930年創業の老舗で、明治大学から徒歩10分ほどの場所にあります。ドラマの中で主人公たちが勉強や議論をする場面の舞台となっており、実際に三淵さんも通った可能性があるとされています。

 

また、明治大学の象徴的な建物である記念館や、かつての女子部が使用していた校舎なども、ドラマファンの間で人気のスポットとなっています。大学は、これらの建物や関連施設を一般公開するイベントも開催し、多くの来場者を集めています。

虎に翼が明治大学にもたらした新たな課題

「虎に翼」の放送によって明治大学の知名度が上がり、多くの良い影響がある一方で、新たな課題も浮き彫りになっています。

 

一つは、増加する志願者への対応です。法学部を中心に志願者が増加傾向にある中、大学側は教育の質を維持しながら、どのように受け入れ態勢を整えるかという課題に直面しています。

 

また、ドラマで描かれる戦前の女性教育の先進性と、現在の大学の男女共同参画の取り組みとの整合性も問われています。明治大学は、この機会を活かして更なる男女共同参画の推進や、多様性を重視した教育環境の整備に力を入れています。

 

さらに、ドラマの影響で注目を集める法学部だけでなく、他の学部や研究分野にも均等に注目が集まるよう、大学全体のブランディング戦略の見直しも進められています。

 

「虎に翼」をきっかけに、明治大学は自らの歴史を再評価し、未来に向けた新たな挑戦を始めているのです。

 

以下のリンクでは、明治大学の現在の取り組みについて詳しく紹介されています。